『Dead by Daylight: Steady Pulse』では生死をかけた救助を専門とするサバイバー、オレラ・ローズが霧の中に登場。彼女はその固有パークを使って、仲間を治療し、守り、偵察しながら安全へと導きます。
オレラ・ローズはどんな状況でも落ち着き、平常心を保つ救急救命士。迫りくる殺人鬼の影でさえ、その集中力を乱すことはできません。助けの必要な人がいるならば、自分の身を投げ打ってでもその命を救おうとします。
苦痛に包まれ、死と隣り合わせになり、頑なに希望にすがりついたとき、彼女は本領を発揮します。お化け屋敷の観客参加型パフォーマンス中に親友のエミリーが悲劇的な事故で感電死したあと、オレラは親友の死に突き動かされ、助けの必要な人々を救うことに人生を捧げる決意をします。
「擦り切れた電線がショートし、エミリーは悲鳴を上げずに顔を歪めた。そして無言で苦しみながら硬直した。装置は火花と煙を上げ、周 りに焦げた肉の臭いが広がった。オレラが電源を抜いたとき、奇跡的にもエミリーはまだ生きていた。しかし救急車を待つ間にエミリーの呼吸はどんどん弱くなった。自分がいかに役立たずか、オレラは無力感を痛感した。ようやく救急隊が到着した時にはエミリーは息を引き取っていた」
混乱した状況でも平常心を保つことができるオレラは、頼りがいのある救急救命士となり、すぐに同僚から尊敬を集めるようになります。しかし救助活動を行う彼女の脳裏をよぎるのは、きまってあの運命の夜のこと。体を痙攣させ、顔を歪めるエミリー。オレラは救急隊員が作業を行うのをただ傍から黙って見ているだけでした。
救助活動を行う立場になった今、オレラは自問せずにはいられません。もしあのとき、今持っている知識が自分にあれば、エミリーはまだ生きていただろうか?もちろん、考えても無駄なことですが…
二人がクリフ・バーラのホラー小説について話すことはできなくなったものの、彼女はバーラのことを忘れませんでした。そして運命のいたずらか、オレラはジョン・キングスリーという資産家の命を救います。気前がよく極めて裕福だった彼は、感謝の気持ちを込めてオレラとエミリーがかつて夢に抱いた体験型レストランへの資金提供を申し出ました。こうして、バーラの小説に着想を得たレストラン「暗闇の叫び声」が開店することになったのです。
オレラはどちらかが中途半端にならないよう、寝る間も惜しんで2つの仕事に全力を捧げました。「暗闇の叫び声」はユニークな演出と没入感あふれる雰囲気のおかげで、すぐに地元のコミュニティで人気となりました。しかしその成功はほろ苦いものでした。オレラはエミリーとの夢を実現できて嬉しかったものの、その親友はその成功を見届けられなかったからです。その現実は彼女に重くのしかかりましたが、オレラは目標を見失うことなく前に進み続けました。
奇妙なことにオレラはある日、仕事場に姿を見せませんでした。彼女が無断欠勤することなど考えられません。さらに奇妙なのは「暗闇の叫び声」が永続的に閉店状態となったことで、地元のコミュニティでは様々な憶測が飛び交いました。そしておそらく最も奇妙なのは、渦巻く黒い霧が若い女性を包み込み、暗闇に引きずり込んだという目撃証言でしょう…
『Dead by Daylight: Steady Pulse』は5月6日に配信開始予定です。