プレイグの伝承
アディリスはかつてバビロンの女祭司長を務めていたが、感染初期の兆候が現れた時、その信仰心を試されることになった。痰と血の混じった咳をするようになり、首には無数の膿瘍ができて、足は黒ずみはじめた。自らの容貌を恥じたアディリスは、ヴェールの付いた頭飾りを被りはじめ、悪臭を隠すために吊り香炉を持ち歩くようになる。必死に神々を鎮めようと試みる中、アディリスはわずかな従者たちとともに自ら街を出た。吐き気に苦しむ信者たちの中でひざまずいたアディリスは、最後の祈りを捧げる。その骸は誰にも発見されることはなかった。