メグ・トーマスの伝承
メグは学校の勉強はよくできたが、レールか ら外れがちな生徒だった。彼女が垣間見せる激情は、おそらく母親ゆずりか、あるいは彼女がまだ幼い頃家族を捨てた父親が原因かもしれない。幸運なことに陸上競技のコーチが彼女の有り余るエネルギーをグラウンドで発揮するよう仕向けてくれたことで、大学への奨学金も手に入れた。しかし彼女の母親が病に臥せると、メグは看病するために陸上競技の夢を諦める決意をした。そしてある夏の日、森の奥深くでランニングしている途中にメグは突然失踪したのだった。
体育会系のメグ・トーマスは向こう見ずの勇気を原動力に、恐れることなく限界に挑戦してきた。ピンチの時には進んで前に出ることの多いメグだが、追跡を長引かせて殺人鬼を煽ることでスリルを味わいつつ、味方にとって必要な時間稼ぎをする。