ジェフ・ヨハンセンの伝承
アーティストであり熱狂的なヘビメタファンのジェフ・ヨハンセンは、十代の頃にビデオ店で働いていた。とある常連客に、自分の不良グループのために作品を描いてほしいと依頼されたジェフは、オーモンド山にある廃小屋に滴る血のように赤い文字で「リージョン」と描いた壁画を完成させた。この時彼が受け取った50ドル札と12缶入りのビールが、彼の得た初めての報酬となった。数年後、久しぶりにオーモンドに帰ってきたジェフは、長い年月で色あせた壁画を見に行った。彼の失踪に関する報告書によると、小屋に入った足跡はあっても、出てきた足跡は見当たらなかった。